
将来の住み替えや資産の見直しに向けて、自宅がいくらになるのか気になったことはありませんか。
不動産会社に相談する前に、まずは自分で家の価値調べる方法を知っておきたいという方も多いかと思います。
家の価値は、匿名シミュレーション、路線価、固定資産税評価額、公的な取引価格情報、不動産ポータルサイトなどを使えば、ある程度は自分でも確認できます。
ただし、自分で調べた金額はあくまで目安であり、実際に売れる価格や査定額とはズレが出ることもあります。
私自身、不動産や資産運用に興味を持って物件を見ている中で、最初に相場感を持っておくことはかなり大切だと感じています。
この記事では、個人情報を出さずに家の価値を調べる方法から、計算結果の限界、プロ査定へ進むべきタイミングまでをわかりやすく整理していきます。
最後まで読めば、情報に振り回されず、売却・住み替え・相続・資産確認の判断材料として家の価値を整理できるようになるはずです。
この記事のポイント
- 家の価値を自分で調べる主な方法
匿名ツール、公的データ、路線価、固定資産税評価額の使い方がわかります - 土地と建物を分けて考える重要性
土地価格と建物価値の見方の違いを理解できます - 自分で調べた価格の限界
実際の成約価格や査定額とズレる理由がわかります - プロ査定へ進むべきタイミング
売却や住み替えを具体的に考える時の次の行動がわかります
家の価値調べる前に目的を整理する
家の価値を調べるといっても、目的によって必要な精度は変わります。
今すぐ売りたい人と、将来の参考として知りたい人では、調べ方も取るべき行動も違ってきます。
まずは、自分がなぜ家の価値を知りたいのかを整理しておきましょう。
- 売却を検討している場合
実際に売れる価格に近い情報が必要です - 住み替えを考えている場合
住宅ローン残債や次の購入予算との比較が重要です - 相続や資産確認が目的の場合
大まかな市場価値を把握することが第一歩です - まだ売る気がない場合
匿名ツールや公的データで概算を確認する方法が向いています
売却を検討している場合
家を売る可能性がある場合は、単に高そうな金額を知るだけでは不十分です。
大切なのは、実際に買主がつきやすい現実的な価格を把握することです。
自分で調べた相場は便利ですが、建物の状態、室内の使い方、リフォーム履歴、近隣環境、接道状況などまでは正確に反映できません。
そのため、売却時期が近い場合は、自分で相場感をつかんだうえで、不動産会社の査定を受ける流れが現実的です。
家の価値を調べる目的が売却なら、最終的には市場で売れる価格を確認する必要があります。
住み替えを考えている場合

住み替えを考えている場合は、家の価値だけでなく、住宅ローン残債や次の住まいの購入予算も一緒に確認する必要があります。
たとえば、家の価値が3,000万円程度でも、住宅ローンが3,200万円残っていれば、売却代金だけではローンを完済できない可能性があります。
反対に、ローン残債より高く売れそうなら、売却後の手残りを次の住まいの資金に回せる可能性もあります。
このように、住み替え目的で家の価値を調べる場合は、単純な相場確認ではなく、資金計画の一部として考えることが大切です。
ただし、住宅ローンや住み替えの詳しい手続きは別テーマになるため、この記事では家の価値確認に絞って整理します。
相続や資産確認が目的の場合
相続した実家や将来相続する可能性がある家について、今の価値を知りたいという方も多いかと思います。
この場合は、すぐに売るわけではなくても、資産全体を整理するために大まかな市場価値を知ることが役立ちます。
家の価値を把握しておくと、兄弟姉妹との話し合い、将来の売却判断、維持費の見直し、空き家対策などを考えやすくなります。
ただし、相続税評価額と実際の売却価格は同じではありません。
相続や税金の判断が必要な場合は、税理士や司法書士などの専門家にも確認するのが安全です。
まだ売る気がない場合
まだ売る気はないけれど、今の家がどのくらいの価値なのか知っておきたいという段階なら、匿名シミュレーションや公的データの確認から始めるのがおすすめです。
いきなり不動産会社へ訪問査定を依頼すると、売却意思があると受け取られ、営業連絡を負担に感じることがあります。
その点、匿名の価格シミュレーションや公的情報の確認であれば、心理的な負担が少なく、気軽に相場感をつかめます。
ただし、匿名ツールで出る金額はあくまで概算です。
売る気がない段階では、正確な売却価格よりも、ざっくりとした資産価値を把握する目的で使うのが向いています。
目的別に必要な精度を確認する

家の価値を調べる方法は、目的に合わせて使い分けることが大切です。
以下の表で、目的ごとにどの程度の精度が必要かを整理しておきましょう。
| 目的 | 必要な精度 | 向いている調べ方 |
| 資産確認 | 大まかな目安で十分 | 匿名シミュレーションや公的データ |
| 住み替え検討 | ローン残債と比較できる精度 | 自己調査と簡易査定の併用 |
| 具体的な売却 | 実際に売れる価格に近い精度 | 自己調査後に不動産会社の査定 |
自分で家の価値を調べることは、あくまで判断材料を集める第一歩です。
目的に対して必要以上に精密な数字を追いすぎると、かえって混乱することもあります。
家の価値調べる際によく使われる客観的指標

ここからは、営業担当者と直接話す前に、自分で家の価値を調べる方法を見ていきます。
匿名ツール、公的データ、路線価、固定資産税評価額、不動産ポータルサイトなどを使えば、ある程度の相場感はつかめます。
ただし、それぞれの数字には意味と限界があるため、使い方を間違えないことが大切です。
- 匿名シミュレーションで相場を把握する
個人情報を出さずに概算価格を確認できます - 路線価から土地価格の目安を確認する
土地部分の価値を把握する材料になります - 固定資産税評価額から逆算する
納税通知書を使って大まかな土地価格を確認できます - 不動産情報ライブラリで取引事例を見る
過去の取引価格や地価情報を確認できます - 不動産ポータルサイト価格を参考にする
現在売り出されている競合物件を確認できます
匿名シミュレーションで相場を把握する
誰にも知られずに手軽に相場を知りたい方に向いているのが、Web上で使える匿名の価格シミュレーションです。
郵便番号、築年数、建物面積、土地面積、マンション名などを入力すると、過去の取引データなどをもとに概算価格が表示される仕組みです。
個人情報の入力が不要なタイプであれば、名前や電話番号を出さずに大まかな価格を確認できます。
まだ売却するか決めていない段階では、匿名シミュレーションはかなり使いやすい入口です。
ただし、匿名ツールは室内の状態、リフォーム履歴、日当たり、眺望、騒音、近隣環境などを細かく反映できません。
そのため、表示された金額は「このくらいの可能性がある」という幅のある目安として見るのが安全です。
路線価から土地価格の目安を確認する
土地の価値を調べる方法として、国税庁が公表している路線価を使う方法があります。
路線価は、主に相続税や贈与税の計算に使われる価格で、地価公示価格などの8割程度を目安に設定されるとされています。
そのため、路線価を確認すると、土地価格の目安をつかむ材料になります。
ただし、路線価から実勢価格を正確に計算できるわけではありません。
土地の形、接道状況、高低差、間口、奥行き、地域の需要によって、実際の売買価格は大きく変わります。
路線価を見るときの考え方
- 路線価を確認する
国税庁の路線価図で、自宅前の道路に付された価格を確認します - 土地面積を掛ける
路線価に土地面積を掛けて、土地評価の目安を出します - 実勢価格とは別物と考える
計算結果は売却価格ではなく、土地価格を考えるための参考値として扱います
路線価は、公的な指標として信頼できる一方、売却価格そのものではありません。
路線価は土地の目安をつかむ材料であり、家全体の価値をそのまま示すものではない点に注意しましょう。
固定資産税評価額から逆算する
毎年届く固定資産税の納税通知書にも、家の価値を考えるヒントがあります。
土地の固定資産税評価額は、地価公示価格などの7割程度を目安に評価される扱いが一般的です。
そのため、固定資産税評価額を見ることで、土地価格の大まかな目安を把握できます。
ただし、ここでも注意したいのは、土地と建物を分けて考えることです。
固定資産税評価額には土地と建物が分かれて記載されていることが多いですが、建物の評価額は市場で売れる建物価値と一致するとは限りません。
築年数が古くてもメンテナンス状態が良ければ買主から評価されることがありますし、反対に評価額が残っていても修繕が必要なら価格交渉の対象になることもあります。
固定資産税評価額は、家の価値を考える入口にはなりますが、実際の売却価格とは切り分けて見ることが大切です。
不動産情報ライブラリで取引事例を見る

計算だけでなく、実際に近いエリアでどのような不動産が取引されているかを確認することも重要です。
国土交通省の不動産情報ライブラリでは、不動産の取引価格情報や地価公示などの情報を地図上で確認できます。
以前は土地総合情報システムとして利用されていた情報も、現在は不動産情報ライブラリで確認する形になっています。
自宅と近いエリア、似た広さ、似た築年数の取引事例を見れば、より現実に近い相場感を持ちやすくなります。
ただし、取引価格情報は個別の事情が反映された結果です。
売主が急いでいた、買主がその場所を強く希望していた、建物状態が特殊だったなど、外からは見えない理由で価格が上下していることもあります。
そのため、1件だけを見るのではなく、複数の事例を見ておおまかな傾向をつかむことが大切です。
不動産ポータルサイト価格を参考にする
現在売り出されている物件の価格を知るには、不動産ポータルサイトを見る方法もあります。
自宅周辺で似たようなマンションや一戸建て、土地がいくらで掲載されているかを見ると、今の売り出し価格の雰囲気がわかります。
ただし、ポータルサイトに掲載されている価格は、あくまで売主の希望価格です。
実際にその金額で成約するとは限りません。
長期間掲載されている物件は、価格が相場より高い、建物状態に難がある、立地にクセがあるなど、何らかの理由で買主がつきにくい可能性もあります。
ポータルサイトを見るときは、掲載価格だけでなく、掲載期間、値下げの有無、写真の印象、周辺物件との比較も確認しましょう。
売り出し価格は、家の価値を考える材料の一つですが、成約価格とは違うという前提で見ることが大切です。
家の価値調べる時に物件種別で見るポイント
家の価値は、マンション、一戸建て、土地付きの古い家など、物件の種類によって見方が変わります。
同じエリアでも、マンションと一戸建てでは評価されるポイントが違います。
ここでは、自分で調べるときに押さえておきたい物件種別ごとの見方を整理します。
- マンションは成約事例が比較しやすい
同じ建物内や近隣マンションとの比較がしやすいです - 一戸建ては土地と建物を分けて見る
土地条件と建物状態の両方が価格に影響します - 古い家は土地値と建物状態を分ける
建物価値が残るか解体前提かで判断が変わります - 郊外や地方の家は需要も確認する
価格だけでなく買主がいるかどうかが重要です
マンションは成約事例が比較しやすい
マンションは、比較的自分で価値を調べやすい不動産です。
同じマンション内や近隣の似たマンションで過去に売れた事例があれば、価格の目安をつかみやすいからです。
特に、同じマンション内で階数、広さ、方角、間取りが近い部屋の成約事例はかなり参考になります。
ただし、同じマンションでも、階数、眺望、日当たり、室内のリフォーム状況、管理状態によって価格は変わります。
また、管理費や修繕積立金の金額、長期修繕計画、共用部分の状態も買主の判断に影響します。
マンションの価値を自分で調べるときは、周辺相場だけでなく、同じ建物内の売り出し事例や成約事例を優先して確認しましょう。
一戸建ては土地と建物を分けて見る

一戸建ての価値を調べるときは、土地と建物を分けて考えることが大切です。
土地は、面積、形状、接道、駅距離、周辺環境、用途地域などで価値が変わります。
建物は、築年数、構造、間取り、設備、修繕履歴、雨漏りやシロアリ被害の有無などが影響します。
築年数が古い一戸建てでは、土地価格が中心に見られることもあります。
一方で、定期的にメンテナンスされ、室内状態が良い家であれば、建物部分も買主に評価される可能性があります。
一戸建てはマンションより個別性が強いため、自分で出した金額と実際の査定額に差が出やすい点に注意しましょう。
古い家は土地値と建物状態を分ける
古い家の場合、「建物の価値はもうない」と決めつけるのは少し早いです。
たしかに、税務上の耐用年数や会計上の考え方では、築年数が古い木造住宅の評価が小さくなることがあります。
しかし、実際の売買では、建物の状態、リフォーム履歴、設備の使いやすさ、住める状態かどうかも見られます。
古い家でも、雨漏りがなく、室内がきれいで、すぐ住める状態なら買主にとって価値があります。
反対に、解体前提で見られる場合は、解体費用を考慮して価格交渉される可能性があります。
古い家の価値は、土地値だけでなく、建物がそのまま使えるかどうかで大きく変わります。
郊外や地方の家は需要も確認する
郊外や地方の家では、価格を調べるだけでなく、そもそも買主がどのくらいいるかも確認したいところです。
不動産は、価値がありそうに見えても、買いたい人が少なければ売却に時間がかかります。
駅から遠い、人口が減っている、周辺に空き家が多い、再建築に制限があるといった条件があると、価格だけでは判断しにくくなります。
このような物件では、ポータルサイトの売り出し価格だけを見るのではなく、成約事例や販売期間も意識しましょう。
売り出し価格は高く見えても、長期間売れていない物件ばかりであれば、実際の市場需要は弱い可能性があります。
地方や郊外の家の価値を調べるときは、価格と需要をセットで見ることが大切です。
家の価値調べる前に知るべき相場の限界

自分で家の価値を調べられるようになると、少し安心できます。
ただし、ネット上の情報や公的データだけで、実際に売れる価格を正確に出すのは難しいです。
ここでは、自分で調べた金額と実際の売却価格にズレが出る理由を確認しておきましょう。
- 机上データには反映されない要素がある
室内状態や近隣環境までは正確に反映できません - 売り出し価格と成約価格は違う
掲載価格がそのまま売れる価格とは限りません - 建物価値は築年数だけで決まらない
修繕状況や使いやすさも見られます - 自分で調べた価格には幅がある
複数の方法を組み合わせて判断する必要があります
机上データには反映されない要素がある
匿名シミュレーションや公的データで出した価格は、基本的に机上の情報をもとにしています。
面積、築年数、駅距離、過去の取引事例などは反映できますが、実際の室内状態や周辺の雰囲気までは正確に見られません。
たとえば、同じ築年数でも、丁寧に使われている家と修繕が必要な家では、買主の印象が大きく変わります。
また、日当たり、眺望、騒音、におい、道路の交通量、隣地の状況なども、実際に現地を見ないと判断しにくい要素です。
そのため、自分で調べた価格は便利ですが、必ず幅を持って考えましょう。
机上の価格は、家の価値を考える入口であり、最終的な売却価格ではありません。
売り出し価格と成約価格は違う
不動産ポータルサイトを見ると、周辺物件の価格がすぐに確認できます。
ただし、その金額は売主が希望している売り出し価格であり、実際に売れた成約価格とは限りません。
買主から価格交渉が入ることもありますし、長期間売れない場合は値下げして成約することもあります。
そのため、ポータルサイトで似た物件が3,500万円で出ているからといって、自宅も3,500万円で売れるとは限りません。
価格を見るときは、売り出し価格だけでなく、実際の取引事例や周辺の需要も合わせて見る必要があります。
特に、長く掲載されている物件は、相場より高めに設定されている可能性があります。
建物価値は築年数だけで決まらない
木造住宅は築年数が古くなると価値が下がると言われます。
しかし、実際の売買では、築年数だけで建物価値が完全に決まるわけではありません。
過去に外壁塗装、屋根修繕、水回り交換、耐震補強などを行っていれば、買主にとって安心材料になります。
反対に、築年数が比較的新しくても、室内の傷みが激しい、雨漏りがある、設備交換が必要といった状態なら価格は下がりやすくなります。
家の価値を調べるときは、築年数だけでなく、今の建物状態を冷静に見ておきましょう。
補足
古い家でも、適切にメンテナンスされていれば買主に評価されることがあります。
一方で、解体が必要な状態であれば、解体費用を見込んだ価格になる可能性があります。
建物価値は築年数だけでなく、状態と需要をセットで考えることが大切です。
自分で調べた価格には幅がある
家の価値を自分で調べると、方法によって違う金額が出ることがあります。
匿名シミュレーションでは3,000万円、公的データでは2,700万円、ポータルサイトでは3,300万円というように、数字がバラつくことも珍しくありません。
このような場合、どれか一つを正解と考えるのではなく、価格帯として見るのが現実的です。
たとえば、「2,700万円から3,300万円の間に収まりそう」といった感覚を持てれば、不動産会社の査定額を受け取ったときにも判断しやすくなります。
自分で調べる目的は、正解の1点を出すことではなく、相場の幅をつかむことです。
この相場の幅を持っておくと、極端に高い査定や低い査定に振り回されにくくなります。
家の価値調べる結果を売却判断に活かす方法

家の価値を調べたら、その数字をどう使うかが大切です。
ただ金額を見て終わるのではなく、売却するか、住み替えるか、保有を続けるかを判断する材料にしましょう。
ここでは、自分で調べた相場を次の行動に活かす考え方を整理します。
- 住宅ローン残債と比較する
売却してローンを返せるか確認できます - 住み替え予算の目安にする
次の住まいに使える資金を考えやすくなります - 家族や相続人との話し合いに使う
感情論ではなく数字をもとに話せます - 自分で調べた価格をプロ査定で確認すべきタイミング
具体的に売却を考える段階で必要になります - 自分で調べた相場感を不動産会社選びに活かす
査定額の妥当性を判断しやすくなります
住宅ローン残債と比較する
家の価値を調べたら、まず住宅ローン残債と比較してみましょう。
売却価格の目安がローン残債を上回っていれば、売却によってローンを完済できる可能性があります。
反対に、ローン残債の方が大きい場合は、売却してもローンが残る可能性があります。
ただし、実際には仲介手数料、登記費用、引っ越し費用、税金なども関係します。
そのため、家の価値とローン残債だけを単純に比べるのではなく、売却時の費用も含めて考える必要があります。
この記事では住宅ローンや売却費用の詳細までは深掘りしませんが、売却判断の入口として残債確認はかなり重要です。
住み替え予算の目安にする
住み替えを考えている場合、家の価値は次の住まいの予算を考える材料になります。
今の家を売ってどのくらい手元に残りそうかがわかれば、次の購入予算や賃貸への住み替え費用を考えやすくなります。
ただし、売却価格がそのまま手元に残るわけではありません。
住宅ローン、売却費用、税金、引っ越し費用を差し引いた後の金額で考える必要があります。
自分で調べた家の価値は、住み替え計画の最初の目安にはなりますが、具体的に動く段階ではより正確な査定と資金計画が必要です。
家族や相続人との話し合いに使う

相続した実家や共有している家の場合、家の価値を調べることは家族間の話し合いにも役立ちます。
「高く売れるはず」「価値はないはず」といった感覚だけで話すと、意見がぶつかりやすくなります。
公的データや近隣の取引事例をもとにした相場感があれば、冷静に話し合いやすくなります。
ただし、家族間の合意、相続登記、共有名義、売却代金の分け方などは、別の専門的なテーマです。
家の価値を調べることは、あくまで話し合いの材料作りと考えましょう。
数字を共有しておくと、感情だけでなく現実的な判断に進みやすくなります。
自分で調べた価格をプロ査定で確認すべきタイミング
自分で調べた価格は便利ですが、具体的に売却を考える段階ではプロ査定で確認する必要があります。
特に、半年以内に売却したい、住み替え資金を確定したい、相続人と売却方針を決めたい、住宅ローン残債と正確に比較したい場合は、不動産会社の査定を受けた方が現実的です。
このとき、いきなり1社だけに依頼するのではなく、複数社の査定を比べると相場の幅を確認しやすくなります。
ただし、ここで大切なのは、査定方法そのものを細かく理解することではありません。
自分で調べた価格と不動産会社の査定額に大きな差がある場合、なぜ差が出たのかを確認することです。
自己調査は、プロ査定を受けたときに質問できる状態を作るための準備でもあります。
自分で調べた相場感を不動産会社選びに活かす

家の価値を自分で調べておくと、不動産会社から提示された査定額を冷静に見やすくなります。
たとえば、自分で調べた相場が2,800万円前後なのに、ある会社だけ3,700万円と提示してきた場合は、なぜその価格になるのか確認した方がよいです。
反対に、かなり低い査定額が出た場合も、根拠を聞くことで納得できるかどうか判断できます。
重要なのは、高い査定額を出した会社が必ず良い会社とは限らないということです。
売れる根拠、販売戦略、類似物件の成約事例、価格調整の考え方を説明してくれる会社の方が、安心して相談しやすいと感じます。
ただし、高すぎる査定の裏事情や営業手法の詳しい解説は別テーマになるため、この記事では相場感を持つ重要性にとどめます。
家の価値調べるなら知っておきたい注意点
家の価値を調べることは大切ですが、数字だけで判断すると失敗することもあります。
ここでは、自己調査をするときに誤解しやすいポイントを整理しておきます。
- 高い価格だけを信じすぎない
希望価格と成約価格には差があります - 古い情報を使わない
数年前の相場は現在と違う可能性があります - 土地と建物を混同しない
評価方法が異なるため分けて考える必要があります - 最終判断は専門家にも確認する
売却や税金、相続が絡む場合は個別判断が必要です
高い価格だけを信じすぎない
家の価値を調べていると、つい一番高い金額を信じたくなります。
ただし、高い価格が出たからといって、その金額で売れるとは限りません。
特に、不動産ポータルサイトの売り出し価格や匿名シミュレーションの上限額だけを見ると、相場より強気に感じることがあります。
実際の売却では、買主の反応、内覧数、周辺物件との競争、値下げ交渉などが関係します。
家の価値は、一番高い数字ではなく、複数の情報を見たうえで現実的な幅として考えることが大切です。
古い情報を使わない

不動産相場は、地域の需要、金利、周辺開発、人口動向、築年数の進行などによって変わります。
数年前に調べた価格が、今もそのまま使えるとは限りません。
特に、マンションや都市部の人気エリアでは相場が大きく動くことがあります。
一方で、地方や郊外では売り出し価格が高く見えても、実際の買主需要が弱くなっている場合もあります。
家の価値を調べるときは、できるだけ新しい取引事例や現在の売り出し状況を確認しましょう。
家の価値は一度調べて終わりではなく、判断するタイミングで更新する必要があります。
土地と建物を混同しない
家の価値を考えるときに多い誤解が、土地と建物をまとめて一つの金額として見てしまうことです。
もちろん売却時には土地と建物をまとめて取引することが多いですが、価値の見方は別です。
土地は立地、面積、接道、形状、用途地域などで評価されます。
建物は築年数、構造、設備、修繕状況、間取り、劣化状態などで評価されます。
特に古い一戸建てでは、土地価格が中心になり、建物はプラス評価になる場合もあれば、解体費用分としてマイナスに見られる場合もあります。
自分で価値を調べるときは、土地の目安と建物の状態を分けて考えると整理しやすくなります。
最終判断は専門家にも確認する
自分で家の価値を調べることは、資産を守るうえでとても有効です。
ただし、売却、相続、離婚、共有名義、住宅ローン、税金などが絡む場合は、自己判断だけでは危険なこともあります。
たとえば、売却益が出る場合は税金がかかる可能性があります。
相続した家なら相続登記や相続人の同意が必要になることがあります。
住宅ローンが残っていれば、売却代金で完済できるかも確認しなければなりません。
このような個別事情がある場合は、不動産会社、税理士、司法書士、弁護士など、内容に応じた専門家へ相談するのが安全です。
家の価値調べる方法のまとめ
家の価値調べることは、売却、住み替え、相続、資産確認など、これからの判断をするための大切な第一歩です。
匿名シミュレーションを使えば、個人情報を出さずに大まかな価格を確認できます。
路線価や固定資産税評価額を見れば、土地価格の目安をつかむ材料になります。
不動産情報ライブラリや不動産ポータルサイトを見れば、過去の取引事例や現在の売り出し価格も確認できます。
ただし、自分で調べた価格はあくまで目安です。
室内状態、修繕履歴、日当たり、近隣環境、買主需要などは、机上のデータだけでは正確に反映できません。
自分で家の価値を調べる目的は、正解の価格を一発で出すことではなく、相場感を持って冷静に判断できる状態を作ることです。
売却を具体的に考える段階になったら、自分で調べた価格をもとに、不動産会社の査定額や説明の根拠を確認しましょう。
相場感を持っておけば、高すぎる査定や低すぎる査定に振り回されにくくなります。
まずは、匿名ツールや公的データを使って、今の家の価値をざっくり把握するところから始めてみてください。
注意・免責事項
この記事で紹介している路線価、固定資産税評価額、取引事例、シミュレーション結果などは、あくまで一般的な目安です。
実際の売却価格は、物件の状態、地域の需要、売却時期、買主との交渉、周辺環境などによって変わります。
正確な情報は、国税庁、国土交通省、自治体などの公式情報をご確認ください。
最終的な売却判断、税金、相続、登記、住宅ローンに関する判断は、不動産会社、税理士、司法書士、弁護士などの専門家にご相談ください。